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2006年3月14日 (火)

生活必需品の消費税

 順番的に行くと、今日は「コラム的文章」の日ですね。(という決まりもないんですが)

 ということで、今日は消費税のお話。ここでは、税率アップとか、直間比率とか、所得の違いによる税負担云々という話は省略します。(ただし、無関心という意味ではないですよ。これを含めると、もっと文章が長くなるんで、という意味。)

 消費税というのは、一般的には最終消費者が買ったものの5%を負担する税金。ということですが、実際、消費税法では、事業者が最終的にいくら納めるのかをどうやって計算するのか、ということが書かれています。負担するのは消費者ですが、納めるのは事業者。それぞれの事業者がいくら納めるのか、ということが消費税の計算です。原則的な計算(俗に本則課税とか原則課税とか、一般課税とか言っていますが、実際は名前はついていない)と、簡易課税方式があり云々、という話も省略します。

 一応、本則課税(原則的な計算)では、事業者がお客さん(消費者とは限らない)から預かった消費税から、仕入や経費などで払った消費税を引いて納めます。一応、消費税という名目で対価を得ようが、「消費税は頂きません」と言おうが、消費税の対象となるものの対価としてもらった金額(消費税込)の105分の100の4%(つまり5%。↓参照)が預かった消費税です。なお、場合によっては支払った方の消費税を全額引けないことがあるんですが、これも省略。

 ちなみに、現在の日本の消費税率は5%ではありません。消費税が4%で、その消費税の25%が地方消費税です。(4%の25%は1%なんで、合わせて5%)ただ、これを使って揚げ足を取ると、嫌われます(笑)。

 で、ここまでが前座でした。

 よくある話で「食料品などの生活必需品は、税率を低くすべきだ」という話があります。それでよくあるのが「そういうことをしたらレジで困る」と。確かにそうなんですね。まず、最終消費者から見て、何が生活必需品で、何が贅沢品なのか。例えば、食べ物を「お持ち帰り」したら、低い税率で、そこで食べるとサービスを受けたことになり、高い税率になると。(ということをやっている国があるそうです。)服も、どこまでが必需品で、どこからが贅沢品か。きちんと規定しなければならないんです。

 今でも、「非課税」(「不課税」とは違う)とされているもので「身体障害者用物品」とか「物品切手(商品券など)」とか、「助産」などなど。これもどこまでがそれに該当するか、きちんと定められています。

 多分、それを規定するところで、各業界からの圧力が云々、という話にもなってくるのでしょうね。ということもよく言われています。

 さらに、事業者がいくら納めるのかという計算。「事業者」というのはもちろん、品物を仕入れてきて、それを販売するスーパーなんかもそうなんですが、問屋さんとか、工場とか、農業・漁業なんかも「事業者」なんです。当然、今はそれぞれの事業者が、自分が納める消費税を納めています。一応、消費税の仕組み上、事業者が納めた税金のトータルは最終消費者が負担した消費税、となるはずなんです。ただし、いろいろな仕組みがあり、絶対にそうならないんですけど、これも省略。

 それで、事業者がものを買うとき、果たして、どの税率でものを買うんでしょうね。例えば、食料品を仕入れて、そのまま売るならいいんですが、例えばトウモロコシを買って、家畜に食べさせ、それを出荷したとか。糸を買って、布を作って出荷。そしてその布を仕入れて、服を作って出荷。苗と土、その他農業用品を買って、野菜を育てて出荷。

 さて、ここで出てきた支払と売上、「生活必需品」の税率が適用されるのはどれなんでしょうね。

 生活必需品を作るには、ガソリンを使うこともありますし、事務用品も買いますし、電気も使います。

 今の消費税って、預かる消費税と払う消費税、全部同じ税率なんで計算できるんですが、品物やサービスによって税率が違うと、果たしてどうなるのでしょうね。多分、消費税の計算方法、大きく変わってくると思います。確かに、最終消費者が負担する消費税が、そのまま国に行くようにすればいいんですが、その間の事業者の間で、なぜか毎年、消費税が還付される人と、ものすごく納める人が出てくるような気がします。単に自分に関係ないお金を預かって(仮受)、自分が負担しなくてもいい消費税を一旦立て替えて(仮払)、それを精算するだけなんだ、といえばそうなんですけど。(ややこしさを解消するため、「インボイス方式」も言われているんですが、これだけではどうも解決しないんです。)

 多分、これに代案を出せれば、すごいことになると思いますし、できないんで問題点だけ書いて終わるんですけど、消費税は消費者が負担するというだけでなく、事業者が納付するということを考えたら、結構ややこしいものなんですよというだけの話でした。

 まあ、他の国がやっていることなんで、絶対にできないわけでもないですが…。

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