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2006年8月22日 (火)

経費科目について考えましょう…総論

 ネタの隙間を埋めるシリーズ、ということで、ちょっと堅苦しいことを時々書くかも知れません。なるべく堅くならずに、会計を知らなくても(という私が知っているかどうか怪しいのですが)ふーん、という程度で読めるぐらいで書こうかなと思います。目線としては「会計事務所からそれ以外の会社の経理に移った人の目」という感じです。あくまで従事員数が1~50人程度(だいたい10人前後)を想定していますんで、株式投資なんかには一切役立ちません。

 企業にある損益計算書。(ここでは営利企業で、製造原価などを使っていないところを想定します。)この中では売上があり、そこから仕入などの売上原価を引き、売上総利益(粗利ともいう)が出ます。そこから「販売費及び一般管理費」というものを引き、営業利益が出ます。

 その、「経費」ともいわれる「販売費及び一般管理費」について、ちょこちょこと書いていこうかなと思うわけです。(個人企業の場合は税務署の用紙の関係上、これに営業外収益等にあたる部分も含めて「経費」ということが多いです。)

 この「販売費及び一般管理費」ですが、外部公表用にはすべてまとめて表示することも多いですが、中小企業の税務署・銀行提出用や、毎月の試算表の上ではいくつかの科目に分けています。

 割と多く使われているなという感じでは

 給与手当・役員報酬・従業員賞与・福利厚生費・法定福利費
 旅費交通費・広告宣伝費・荷造運賃・(容器包装費)・減価償却費・地代家賃・修繕費・事務用消耗品費・通信費・水道光熱費・租税公課・寄付金・接待交際費・保険料・備品消耗品費・図書新聞費・(負担金・諸会費)・(車両費)・リース料・雑費

 こんな感じかなと思います。企業によっては独自に設定したり、使わなかったり、「管理諸費」なんていうものを使ったりというところです。(なお、会計事務所や、会計事務所が使っている会計ソフトに若干影響を受けます。)この科目自体は頭の中にあるものを書いていったんで、ちょっと足りない部分もあるかも知れません。

 それで、今回は「総論」なんで、各科目ごとにどうこう、ということは書きません。

 基本的に「何をどの科目にするかは、各企業が決めること」だと思います。会計事務所によっては、全企業統一して、きっちりと線引きしているところもあるらしいです。ある程度、記帳能力がなかったらそうした方がいいんですね。しかし、ある程度分かってきて、この数字はきっちりと見ておきたい、という部分が各企業に出てきたら、それぞれ自分で科目を設定して、自分で分けるべきなんですね。そうしないと、これだけの科目に分けている意味もないんです。

 実際、「接待交際費」と「寄付金」のみ、税務上、内容が決まっているんですが、これすら、税務上「交際費」「寄付金」として扱うものの金額がきっちり分かっていれば、決算書の上では、ずれていてもいいんです。極端な話、全部をまとめて「経費」という科目だけにしてもいいのです。つまり、科目を設定して、分類する、というのは税務署のためでも、会計事務所のためでもなく、自分のためなんです。(ただし、この科目ごとに多い、少ないというところは、調査の参考として税務署が見る部分でもあるようです。また個人事業の場合は税務署所定の用紙にはある程度決められた科目ごとに分けることになっています。)

 ということで、科目は各企業で決めましょう、ということを、これからこのシリーズでちまちまと書いていくだけです。

 あと、この「販売費及び一般管理費」をどうとられるか。

 その企業の全貌を把握するために、わざわざ「水道光熱費」と「通信費」、そしてあの科目、この科目、と見ていたって見えてこないのです。あくまで「経費」としてまとめてみてしまうか、せいぜい「人件費」「その他の経費」に分ける程度が分かりやすいのです。

 逆に、どうやって経費を削減するか、絞れるところ、絞れないところ、絞ると他に影響するところ、を見る場合は、上記の科目設定だと大雑把なんです。「通信費」でも、電話代と切手代ではちょっと考え方も違いますし、雑費の中に入っている振込料(こちら持ち)とか行政の手数料・・・・。保険料も生命保険と損害保険。損害保険でも火災保険とか盗難保険とか、自動車保険。そういう感じでもっと細かく設定してもいいんですが、そうなると膨大な試算表になります。
 最近の会計ソフトにあるように「補助科目」というものを設定して、例えば「水道光熱費」の内訳として「電気代」「水道代」・・・、と分けてみると、意外と見えてくるものもあることもあります。ただし、ここまで来ると、本当に各企業でやらないと意味がないと思います。

 ということで、総論はこの程度にしておきまして、次回、ネタのない日に出すこのシリーズでは「旅費交通費」について書こうかと思います。

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