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2011年11月 9日 (水)

落ち葉

 通勤路での話なのですが、歩道上に落ち葉があるのでそれの掃除をしている人(達)がいます。

 あるところでは、その沿線上にある会社の人が数人、あるいはひとりで、普段の仕事の格好のまま、みんなで掃除をしています。特段、違和感がありません。

 その先では、おそらく県か市から委託を受けた事業者に雇われている方(って、ややこしいな・・・。まあ、端的に言うと役所が。)が掃除をしています。ちゃんと明かりが当たると反射する蛍光剤が付いた服を着ています。そして、ひとり、警備員が立っていて、そこを通り過ぎる自転車の交通整理をしています。また、自転車が通り過ぎる時はその警備員がそこで作業をしている方々に注意を促しています。

 さて。やっていることが同じなのですが、片方は全く装備もなく、業務の片手間でやっていますし、もう片方はこれを業務としてやっていて、ちゃんと服装も整備され、警備員までいます。結果は同じように落ち葉が歩道上から取り除かれました。

 という話から、だから役所は効率が悪いんだ・・・、みたいなことを書いてもいいんですが、そっちには持って行きません。

 つまりですよ、前者の装備がない、片手間なところだと、掃除をしているときに自転車に接触して怪我をしたら、ちゃんと蛍光剤のついた服を着ずに、警備員を置かないから怪我をしたのだ、だから会社の前の歩道の清掃を命じた企業の責任だ・・・、みたいな話になるわけで。

 かといって後者が確実かというとそうでもなく、例えば通行量がいきなり増えてしまって、警備員が目を話したスキに、突進してきた自転車に当たることもあるわけです。となると、警備員が不足しているから3人に増員しないといけない、という話にもなるわけです。

 ちゃんと警備員をつけているところだと、そこの作業をしている方はもちろん給料をもらっていると思うのですが、店の前のちょっとした清掃だと、もしかしたら勤務時間前のサービス「残業」かも知れないし、そもそも個人事業主や家族労働者(専従者)だと、これに対する追加の給与は発生していないわけで。

 これね、現金輸送の話でも同じ例があるのですが、金額はともかく、ある会社はひとりで、徒歩でお金を運んでいるのに、ある会社は警備員をつけて専門の輸送会社が専用の車で運ぶ、というわけで。お金を持っていて暴漢に襲われたらちゃんと現金輸送車で警備員をつけなかったのが悪い、という話にもなるのかどうか・・・。

 つまり、ある目的をある組織で達成しようとして、それに伴いリスクがある場合。どこまでそれにコストをかけるか、という話なのです。例えば店の警備、損害保険。リスクというだけでなくて、管理という意味で考えると、企業の間接部門で扱う内容がほとんど入ってしまうと思います。

 全く問題がなければ、こういうコストって「無駄」と言われるのですが、何か問題が起これば「そこまで想定しなかったからこういう事故が起きたのだ」、という話になるわけで。

 じゃあ、万全の体制を取ろうとしたら全くきりがない話になります。

 歩道を掃除するのに警備員までつけるか、アホらしい、というか、いや、「想定外の事例」を考えると、何が起こるか分からないからひとりじゃ足りないだろう、という話になるか。

 つまり金銭的に、効率的にコストをかけずに物事を行うか、万全の体制を整えるか。これって一つ一つのことを考えると、その属している会社や立場によって「適切」と考えるラインって大きく違うものなんだろうなと改めて思った次第です。

 だから同じことをしていても、ちょっと離れただけで環境というかかかるコストが全く違うというわけです。これも立場によって基準が全く違うので、一概に「非効率だ」とか「危なっかしい」と言えないというわけです。

 この話、経理の話まで広げていっても十分書けるのですが、今日はこのあたりにしておきます。

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